高額な新品のパソコンを購入しても、「メーカのサポート切れになってしまい、数年しか使えない」事が近年増えています。「古い物を大事に使う！」「SDGsに貢献」の時代にパソコンの使い捨て文化は逆に増えている様に思います。なぜなのか考察します。
※あくまでも個人的な考えてす。事実とは異なる場合もあります。
パソコンの使い捨て文化の背景
パソコンは未完成の製品
70年代
７０年代に開発されたパソコン（昔はマイコンと言っていた）は、現代のパソコンとは違い処理能力も遅くメモリー量小さくて実用的な物ではありませんでした。
仕事に使用する事はおろか、マニアが簡単なゲームを行う程度で「パソコンはゲームをする為」の物でしかありませんでした。
私は、親や教師に「そんな物で遊んでいないで勉強しろ」と良く言われていました。
パソコンが進化 90年代～2010年ごろ
その後パソコンは急速に進化していきます。処理能力は数年で数十倍、メモリーも増える一方、ソフトもワープロ（文章を作るだけ）から情報をやり取りする物へとより進化します。
この頃は毎年発売される新製品は、より高速になってより実用的な物になり、新たな機能も追加されていきます。「古いパソコンは遅くて使えない！」「～をやるのに新型が必要」と買い替え需要が高まりました。
パソコンが端末化 情報収集はネットの時代へ 2010年以降
インターネットの急速の発達で、パソコンの機能はそれほど進化する必要はなくなって行きます。
高速のパソコンがあっても、有益な情報収集はネットで行う為「新型パソコンで新たにできる事は無い」時代になってきています。（結局ネットを見るだけ）
例えば「10年前もパソコンでもネットを見るだけなら使えるんじゃない！」となってきています。
メーカは新製品を売らないと破滅
そんな状態でも、メーカは新製品を作り売る必要があります。そこで「サポート切れ、OSバージョンアップ終了」としています。
サポートにはメーカもお金がかかる
パソコンの買い替え需要がないまま、サポートだけを行うと収入がないのにサポートの人件費や修理部門の運営費用がかかります。
メーカからしてみれば、価格の安いパソコンを１０年も使って「こわれたから何とかしろ！」と言われてもこまります。でしょう
ソフトのバージョンアップには検証が必要
ソフトの開発で最も工数がかかるのは、動作保証する検証作業です。
10年以上前のパソコンを検証作業するとなると膨大な時間や費用がかかります。
対象を絞って行うしかありません。
古いパソコンは使ってほしくない
メーカは、「サポートやソフト開発の検証にお金をかてていると大変だ」「パソコンは買い換えて貰おう！」古いパソコンは使えません！としています。
たった10年で使えなくなるの？ユーザ心理は
10年前のパソコンでも、ネットの回覧であれば使用できるが、「ソフトが古いから使えません！」警告が出て「え～ 買い替えるの！」と思っている方は多いのではないでしょうか。
１０年前のパソコンはまだ使える
２０１０年ごろになると、ハードウェアー（パソコン本体）の耐久性が高くなってきています。
10年使用したぐらいでは、壊れない物も多くありパソコンの中古が大変多くあります。
ジャンクパソコン（動作保障がない）パソコンでも動作し、綺麗な物も多くあります。
しかしメーカのサポートが終了、OSのバージョンが古いからソフトがインストールできないなどの理由で多く廃棄されています。まさに使い捨て文化が残っています。
ユーザー側にも問題がある
ユーザーの中には「高い金を出して買ったパソコンは、何年たってもメーカが保証する物」と思っている方がいます。
メーカが古いパソコンを使えない様にする大きな原因は、上記のような方が多くいるからではないでしょうか。
自分でメンテナンスして使う
クラシックカーのフアンは、メーカのサポートがとっくに終わっている車を自分でメンテナンスして乗っているそうです。
古い車を大事に乗るには、メンテナンス技術を持っている人か、新車より高いメンテナンス費用をかけている人だそうです。
メーカのサポート切れのパソコンをうまく使う為には、同様技術や知識（スキル）が必要です。
買い替えは必要
自分でメンテナンスする技術や知識（スキル）が無いのであれば、やはり買い替えを行うしかないでしょう。
また業務で使用するのであれば、そのパソコンで金儲けをする訳ですので、買い替え費用の捻出は必要でしょう。
まとめ
パソコンは、購入者がソフトをインストールして使う物です。本体メーカとソフトメーカと別である特性があります。
古いパソコンは正直メーカではサーポートできない事をユーザも理解する必要があると思います。
古いパソコンを活用したい方は、メーカに頼らずに自分でできる人だけでしょう。
PS メーカさん 未検証のソフトでも裏技で使える様にして頂くと「使い捨て文化」をすこしでも緩和できると思いますよ Terry
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