大きな災害時や遭難時には、アマチュア無線が役立らしいけど本当だろうか?今回は災害時のアマチュア無線の活用について検証する。
アマチュア無線ってなに?

アマチュア無線は、趣味で個人が自らの無線技術や知識を深めるために行う活動です。電波の基本的な知識や無線機器の操作、アンテナの設置、通信方法に関する知識などを学び、実際に無線で交信を行います。
アマチュア無線家は、無線機を使用して同じアマチュア無線家と交信する事が一般的です。
災害時のアマチュア無線
アマチュア無線は災害時に非常に役立つ通信手段として知られています。災害時には、電話やインターネットなどの通常の通信インフラが使用できなくなることがありますが、アマチュア無線はインフラに依存しないため、非常に重要な役割を果たすことができます。以下に、災害時におけるアマチュア無線の利点や役割を詳しく説明します。
通信インフラに依存しない
アマチュア無線は、電話回線やインターネットのように通信インフラに依存しないため、電力やインフラが停止した場合でも運用が可能です。無線機がバッテリーや発電機で動作できるため、インフラが復旧する前に、重要な情報のやり取りができることが強みです。
皆さんの携帯電話は、インフラが整っていないと役にたちません。携帯電話の到達距離は、携帯電話会社の基地局までの数キロ(1~5Km)程度しか届きません。さらに基地局が災害で壊れたり、通話が殺到した場合には、使用できない可能性があります。
地域内外との連携
アマチュア無線は、地域内のコミュニケーションだけでなく、必要に応じて遠距離の通信も可能です。
災害発生時、被災地内での情報共有や、被災地外との連絡を取ることができ、行政や救援組織が復旧に取り組む際のサポート役として機能します。近隣の無線家や災害対策チームと連携して被害状況を報告し合事や、遠距離通信:被災地外との連絡を確保し、外部からの救助や支援要請を伝える事が出来ます。
緊急時の情報共有
アマチュア無線は、災害時に重要な情報を迅速に共有する手段として非常に有効です。
被災状況の報告、避難場所の情報、救援活動に関する情報を共有することで、現場の混乱を最小限に抑える役割を果たします。災害時重要な避難所の状況(避難所が利用可能か、物資の不足状況など)の情報や、どのエリアが救援を必要としているか、必要な物資や支援の種類を伝える事ができます。
広域連絡
大規模な災害が発生した場合、複数のアマチュア無線家が協力して、被災地間や被災地と外部との連絡をリレー形式で伝えることができます。こうしたリレー通信によって、通信範囲が広がり、より遠くまで情報を伝えることが可能です。その情報を他の地域の無線家に転送して、さらに救助隊や支援者に繋げることができます。
国際的な救援活動
災害が広範囲に及んだり、国境を越えて発生した場合などの時、アマチュア無線は国際的な通信手段としても役立ちます。短波(HF)を使用すれば、国内だけでなく、国外の無線家とも連携して重要な情報を共有することができます。
簡易機材による災害通信
既存のアンテナが破損したり、通信設備が壊れたりする可能性があります。しかし、アマチュア無線家は自作アンテナや簡易な機材で、柔軟に通信環境を構築できるスキルを持っている場合が多く、それが災害時には大きな強みとなります。
しかし災害で使用するには問題が

この様にアマチュア無線で災害時に役立つ可能性あります。実際阪神淡路大震災や東北の震災時にはアマチュア無線家が活躍しています。
しかし、アマチュア無線は役にたつから災害時の為に整備する団体やボランティアの方がいます。もちろん災害の備えは重要ですが、本当に無線機を倉庫に保管して災害時に役に立てるでしょうか?
インフラが無いアマチュア無線は、無線機の扱いや、設備の設置、アンテナの取り扱い等が重要ですし、通報のオペレーションも簡単ではありません。
そもそもアマチュア無線の真の目的は、専ら個人的に 無線 技術に興味を持ち、正当に許可された者が行う自己訓練、通信及び技術研究のための無線通信業務です。災害時に必要なのは、倉庫に山積みの無線機だけではなく、日ごろの「自己訓練」や「通信及び技術研究」ではないでしょうか。
趣味で行っている自己訓練があっての災害時の通信活動ではないかと思います。Terry
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