エアバンド(航空無線)の受信は、飛行場で飛行機を見ながら聞くのが一番楽しいですよね。しかし空港近に住んでいない限り毎日飛行場に行くのは難しい。
そこで自宅でエアバンドを楽しめないかと思うのではないだろうか。
自宅でエアバンドを楽しむ為には、ハンディ機付属のホイップアンテナだけでは聞こえる範囲が狭く、室外にエアバンド受信専用の外部アンテナを立てる必要があります。
なぜ外部アンテナが必要なのか
エアバンドを自宅で楽しむ為には、室外にアンテナを立てる必要があります。その理由は
放送局の電波と無線通信用電波の強さの違い
ラジオのAM放送やFM放送は、室内でも受信できる大変強力な電波を出しています。それに比較するとエアバンドなどの無線通信用の電波は、大変弱い電波で通信を行っています。FM放送は10KW以上(10000W)、エアバンドは50Wぐらいですから1/500Wでしょうか。
(参考:東京ACCの管制側は出力はVHF50W・UHF100Wで無線局免許を取得している様です。)追記 2023/2/13
エアバンドの交信はノイズに弱いAM変調
エアバンドはAM変調という電波を使用して通信を行っています。AMラジオ放送と同じ方式です。
この方式は、かなり古い方式で、電波の強弱で音声を伝える方式です。エアバンドは、信頼性や同時通話による混信で復調が出来るなどの理由でこの方式を使用しています。
欠点はノイズに弱い、ある程度強い電波でないと音が小さいなどがあります。
快適に楽しむには、ある程度強く受信する必要があります。
室内は電波を遮断する
最近の住宅には電波を通しにくい素材や鉄筋・コンクリートなどで出来ています。
遠い飛行機からの弱い電波は、室内では受信しにくいのです。
エアバンドに影響する家電ノイズ
近年の家電は、電子回路がふんだんに使用されています。特にパソコン・タブレット・携帯などは電子回路そのものです。
これらの電子回路は、かなり強いノイズを出します。ハンディの受信機をパソコンの近くに置いてみると「ノイズ」を出している事が分かると思います。
特に家電の電源部は、小型で効率を上げる為に多くのノイズを出す「スイッチング電源」を使っています。
遠くの飛行機からの弱い信号がこの「ノイズ」に埋もれてしまう事になります。家電からできるだけ離した場所にアンテナを設置する必要があります。
上記の事から自宅で安定的にエアバンドを受信して楽しむ為には、室外へ外部アンテナを立てる必要があります。
エアバンド受信用アンテナ おすすめするアンテナ
おすすめアンテナは、「ディスコーンアンテナ」です。
このアンテナの特徴は、広い帯域で無指向性で有る事です。
第一電波工業 ダイヤモンド D130 スーパーディスコーンアンテナ(固定局用)同軸ケーブル付き 価格:16,287円 |
広い帯域で使用出来るアンテナ
多くのアンテナには、使用できる周波数がある程度決まっています。しかしエアバンドは幅が広く、「VHFの周波数118~136MHz 18MHZ帯域」「UHFは225~400MHz 175MHZ帯域」あります。
この周波数帯域を網羅するには、 「ディスコーンアンテナ」が向いています。
管制塔などの上で見かける事があります。
まとめ
アンテナの効果は、「設置場所」「地上高」「ローケーション(見通し)」などによってその性能がかわりますので、なかなか数値化する事は難しいのです。まずは試してみる必要があります。
私もディスコーンアンテナを使用しています。このアンテナでエアバンドを楽しんでいます。Terry
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