アマチュア無線の始め方「免許証・免許状」と、やってはいけない事

アマチュア無線

アマチュア無線を始めるには、「人の免許証」と「無線機の免許状」2つの免許が必要です。「人の免許証」とは、アマチュア無線機を操作して電波を出す事が出来る人の資格で「アマチュア無線士従事者免許証」、車の運転で言えば「自動車運転免許」にあたります。

無線機の免許状」とは、アマチュア無線機器に対する免許で「アマチュア無線局免許状」、自動車で言う「車検証」になります。

この2つの免許を取得すると、自分の無線機でアマチュア無線を楽しむ事ができます。

アマチュア無線の免許証と免許状、2つの免許取得するステップ(順番)

この2つの免許を取得するには、以下のステップで行う必要があります。

ステップ1 アマチュア無線士従事者免許証(人の免許)の取得

ステップ2 アマチュア無線機の購入

ステップ3 アマチュア無線局免許状(無線機器の免許)の取得

この順序で行う必要があります。アマチュア無線局免許状の取得には無線機を購入しないと申請できません。車がないのに車検証が取れないのと同じです。

アマチュア無線を操作する人の免許「アマチュア無線士従事者免許証」

まず最初に取得するのが、アマチュア無線を操作して電波を出す「人」の免許「アマチュア無線士従事者免許証」です。俗に言う(ライセンス免許)です。電波は公共の物ですのでこの免許は国家資格になります。

アマチュア無線従事者免許証の種類

アマチュア無線の資格は第1級~第4級の4段階があり、取得難易度が低いのは「第4級アマチュア無線士」になります。アマチュア無線を始めるにはまずこの4級の取得をお勧めします。

アマチュア無線従事者免許証の有効期限

自動車の運転免許とは異なり、有効期限や更新はありません。つまり「一生物」になります。私が40年前に取得した最初のアマチュア無線士従事者免許証(現4級)は高校生の頃の写真の免許証です。

第4級アマチュア無線従事者免許証の取得方法

一番難易度が低い第4級アマチュア無線士従事者免許証を取得する方法は以下の3種類あります。費用と都合などを考慮して決めてください。

国家試験での資格取得

受験費用¥5,100-  別途テキスト代   合格後の従事者免許申請費用¥1,750-が必要

予め無線工学と電波法規を学習し国家試験(CBT試験)を受けて合格する事により取得します。費用は一番安くすみますが、自己学習が苦手な人には難しいかもしれません。不合格の場合は再度受験費用が掛かります。合格率は70%~80%の様です。

問い合わせ 公益財団法人日本無線協会

講習会での資格取得 

JARD主催 ¥23,150-(18歳以下¥9,800-)

QCQ企画 ¥21,500- (20歳以下¥13,800- 16歳以下¥11,200-)

JARD・QCQ企画が行う集合講習会へ参加して取得します。2日間の授業を受け終了試験に合格するして資格を取得します。予め学習する必要は無く、電気の知識が無い小学生でも取得できる様に講師が丁寧に教えて抱けます。費用は国家試験より高額になりますが、手っ取り早く免許を手にする事ができます。

従事者免許の申請費用は不要 講習会費用に含まれています。

問い合わせ QCQ企画   JARDアマチュア無線振興会

eラーニングによる資格取得

QCQ企画 ¥21,500- (20歳以下¥13,800- 16歳以下¥11,200-)

無線工学・電波法規の講義を自宅のPCなどの端末機器を使用して学習し、日本全国に300ヶ所以上あるCBTテストセンター(運営:株式会社CBT-Solutions)にて出向いて修了試験をおこない合格して取得します。時間が取れない方には最適な方法でしょう。

従事者免許の申請費用は不要 eラーニング費用に含まれています。

問い合わせ QCQ企画

詳細の費用・日程等はリンク先を参照して問合わせし確認してください。

アマチュア無線機に与えられる免許「アマチュア無線局免許状」

自宅や車・携帯用のアマチュア無線機を所有して楽しむ為には、アマチュア無線機の免許「アマチュア無線局免許状」が必要です。自動車を購入すると車検証を取得するのと同じ様に無線機にも免許状が必要になります。アマチュア無線従事者免許証を上記で取得し、資格にあった無線機を購入して総務省に申請すれば取得する事ができます。

この「アマチュア無線局免許状」は、有効期限は通常5年間で5年後に更新が必要になります。

また「無線局免許状」には呼び出し符号(コールサイン)が付与されます。「JX1XXX」

世界でたった一つのコールサインが割り当てされます。

総務省アマチュア無線総合案内

やってはいけない事(重大な違反行為)

ステップ1 第4級アマチュア無線士従事者免許取得

ステップ2 アマチュア無線機の購入

無線局免許状を申請せずに電波を出してアマチュア無線を楽しんでしまう方が結構多くいます。「ステップ3 アマチュア無線局免許状の取得」するまでは、電波を出して運用してはいけません。受信のみにしてください。

中には「第4級アマチュア無線士従事者免許証取得」したから友人と交信しても良いと思っているトラックドライバーがいます。路上の電波検問で捕まって「アマチュア無線局免許状の取得」なんて知らない言う言い訳は通用しません。第4級アマチュア無線士の従事者免許証取得時に電波法を学んでいるはずです。これは電波法で決められているルールです。(※クラブ局やゲストオペレータとしての運用は除きます。)

アマチュア無線士従事者免許証の取得だけで満足する人

とても残念なのですが、せっかく「アマチュア無線士従事者免許証」を取得しても活用しない方がいます。「国家資格だから免許を持っておくと良いかも」「いつか役にたとかも」「非常時に使えるかも」思い取得のみで終わる方が多くいます。

アマチュア無線の免許だけでは収入の足しにも生活を豊かにする事もできません。

運用した事ない方が、非常時にアマチュア無線を有効に活用できるとは思えません。はっきり言って「資格だけでは何もできない!」と思います。

この免許は、アマチュア無線を楽しむ為の免許です。日頃の楽しんでいるからこそ、無線技術習得や、もしもの時の非常通信も行えると思います。運転免許で言えば「免許はあります。運転はできません」では、何の役にも立ちません。

アマチュア無線を始めて得た物

私はアマチュア無線を始めて40年以上になります。同じ趣味の無線で知り合いになった友人は、何年たっても友人付き合いをしています。アマチュア無線で学んだ無線工学や制作技術は、就職後エンジニアとして生活の可てになりました。これからも電波の不思議に魅了され続けると思います。Terry

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