アマチュア無線を４０年以上楽しんでいる私が、「アマチュア無線の楽しみ方 交信証明書の交換」を出来るだけ専門用語を使わず解説します。
大人のカード集め？ アマチュア無線交信証明書
アマチュア無線の楽しみ方でも人気があるのが、交信証明書（QSLカード）集めです。交信証明書とは、交信した後に「確かに貴方と交信しました」と証明する紙のカードを交換する事です。
この交信証明書の交換は、かなり昔から行われていて、アマチュア無線仲間の多くはこの交換に応じてくれます。この交換は義務でもないので、あくまでも交換したい人同士ですが、昔の慣習でもあり多くの人が自分の交信証明書を作成して交換して楽しんでいます。
交信証明書 なぜ交換するの？
どんな事が書いてあるのか
交信証明は、「自分の呼び出し符号（コールサイン）」・「交信した相手の出し符号」・「自分の交信した場所」・「相手信号の強さ」等と、更に自分の名前や交信に使用した無線機の名前や、アンテナなども参考に書いてある場合があります。
自分の電波が届いて交信した証
交信証明書を交換する目的は、自分の電波がその場所まで届き、相手の電波が受信でき、交信した事を証明する為です。
この証明が無いと「俺の電波はアフリカまで届いた！」と言っても、なにも証明する手段ありません。
証明してどうするのか
実は各クラブや無線連盟などは、いろいろなルールで交信した事を称える賞があり、賞状やトロフィーを頂く事ができます。
例えば、アマチュア無線連盟では、日本全都市と交信する賞は、日本の市全てと交信し、交信証明書を集めれば貰えます。
交信証明書を集めてアワードを貰う
多くのアワード賞
アワードは多くのクラブや連盟などがいろいろなルールを設定しています。例えば「道の駅」で無線を楽しんでいる人と交信するものや、「温泉地」、「山の山頂」、「島」、さらに国や地など様々なアワードがあります。
もちろん海外のクラブや連盟もアワードを行っています。例えば「アメリカの全州」と交信する物やアジアの国々と交信、さらに全世界の国と地域と交信するアワードなどもあります。
また地域や場所ではなく、「１万人と交信する」アワードなどもあります。
すぐに取れるアワードと何年もかかるアワード
アワードのルールは、大変多くあり、短波に１日～３週間も出れば取れるアワード（例えば日本の県と交信）など全世界の国と地域などは、何十年もかかる物まであります。
アワードを貰って楽しいのか？
アワードは賞ですのでまさしく「自己満足」だけです。そもそも趣味ですので、「自己満足を得る事が重要」なのです。時間のかかる物や、技術力が無いと貰えないアワードは、日頃から地道な努力が必要になります。
自分の限られた環境、予算、時間の中で、努力して得た賞は、趣味人生の宝になると思います。
交信証明書は、アマチュア無線での名刺
交信証明書は、アワードの利用だけではありません「自分自身」や「無線機」、「アンテナの写真」、「移動先の風景写真」や「絵」、「地元紹介」や「お国自慢」などのデザインをはがきサイズで作成して送る仲間もいます。
海外との交換では、日本の風景、富士山や桜などの写真がとても喜ばれます。まさしく自分をアピールする物でもあります。
ネット時代の交信証明書の交換
紙の交信証明書は実態があり、なかなか捨てがたいのですが、交換には手間と送料がかかります。アマチュア無線連盟では、連盟宛てにまとめて送ってくれた会員に対して纏めて送るサービスを行っていますが、会費やまとめて送る送料がかかります。
そので近年では、紙の交信証明書ではなく、ネットを使ったデータや画像での交換ができるシステムも利用可能です。その仕組みは様々な物が存在しますので、自分に合った物を利用する事が出来ます。
交信証明書を交換しなくてもアマチュア無線は楽しめる
中には「交信証明書の交換には興味ありません」といって交換を行わない方も大勢います。もちろん交信証明書の発行の義務などありません。アマチュア無線の楽しみ方には交信証明書やアワード以外にも多くあります。交信した時に「交信証明書は発行しないのか！」と害される言われ方を行う人もいますが、それは間違いですね。
しかし交信の目的を交信証明書（アワード集め）を主に行っている人もいるのは事実、そのような方は交信の内容を予め良く聞いていればわかります。「交信証明書（ＱＳＬカード）の交換～でお願いします」と盛んに交信している所に「しませーん」と言えば、交信相手も害するのは当然です。相手を選んで交信を楽しみましょう。
お互い相手の気持ちになれば問題は起きないと思います。
交信証明書の交換の素晴らしさ
交信証明書やアワード賞について解説しました。交信証明書の発行されない方もその楽しみ方を知って頂けたら幸いです。
アマチュア無線に興味がある方へ
アマチュア無線局は世界中には推定250万局いると言われています。携帯電話やインターネットの普及しても尚多くの方が楽しんでいるのは、電波の不思議な魅力と、限られた個人の環境の中でより遠へより多くの人と交信できる用に創意工夫して楽しめる趣味だからではないでしょうか。
アマチュ無線の始め方は以下をご参照ください
あとがき
この記事は、あまりアマチュア無線を知らない方へ向けて作成しました。専門用語の使用を極力避け、楽しさを伝える事を主に作成しました。すでにアマチュア無線を楽しんでいる方には「物足りない・用語が違う」等のご意見がある思いますが、記事の趣旨をご理解頂きたいと思います。 terry
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